肺扁平上皮がん薬物治療の新潮流 ~ポートラーザをどう活かすか~
帝京大学医学部 内科学講座腫瘍内科
関 順彦
肺がん薬物治療は、長らく細胞傷害性抗がん薬がその中心を担ってきた。近年では、分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬といった新規治療が登場し、治療の中心が変化してきた。しかしながら、肺扁平上皮がんは免疫チェックポイント阻害薬の登場までは細胞障害性抗がん薬が中心であり、ようやく光明が差してきたといえるが、必ずしもすべての患者さんが恩恵を受けられるわけではない。
免疫チェックポイント阻害薬の効果がみられない患者さんや合併症などで免疫チェックポイント阻害薬を使用できない患者さんには、どのような治療選択肢があるだろうか。本セミナーでは、新たな治療選択肢として登場したネシツムマブ(ポートラーザ®)+ゲムシタビン+シスプラチン併用療法を紹介する。肺扁平上皮がんの薬物療法を概説したうえで本併用療法の有効性および安全性を紹介し、どう活かしていけるか述べたい。