第198回日本肺癌学会関東支部学術集会　会長
土田　正則
（新潟大学大学院医歯学総合研究科呼吸循環外科学分野）

　この度、2024年3月9日に、「第198回日本肺癌学会関東支部学術集会」を開催させていただくこととなり、大変光栄に存じております。会長にご推薦いただきました会員の皆様に心より感謝申し上げます。
　関東支部は、日本肺癌学会正会員7,407名中、2,609名が所属する肺癌学会支部の中で最も大きな支部です。また学術集会は、内科、外科、放射線科、病理の4領域の指導医、若手医師、修練医が一堂に会し、稀な症例、治療に難渋した症例、示唆に富む症例等を発表、討論いただく場として重要な役割を果たしてきた歴史ある会です。
　肺癌診療は、新規周術期治療、低侵襲外科治療、精密放射線治療、ゲノムや分子病理の発展により、専門分野をまたぐ診療を理解する重要性が増し、診療科横断的な治療方針を患者さんに正確に説明することが求められます。本学術集会は、各専門領域の発表を網羅的に学習し、知識をアップデートする最適な機会です。
　要望演題として、ICIを含む周術期治療で難渋した症例、病理診断、ゲノム診断により治療方針が変わった症例、ロボット手術の工夫、間質性肺炎に対するSBRTなどを希望しております。もちろんそれ以外の発表も歓迎いたします。
　開催形式は197回と同様に会場参加とし、京王プラザホテルを会場といたしました。
　壇上で緊張しながら発表し質疑応答するのは、学術活動に関する経験を積み視野を広げるために大切な機会です。
　多くの会員にご参加いただき、活発なご討論をお願いいたします。