この度、2022年7月16日、「第193回日本肺癌学会関東支部学術集会」を開催させていただくこととなりました。大変光栄に存じますとともに、会長にご推薦いただきました関係者の皆様に、この場をお借りして感謝申し上げます。
本会は本来ならば当院放射線治療部　故唐沢　克之部長が会長として主催される予定でございましたが、急逝されたことから小生が引き継ぐ形となりました。生前の唐澤部長の肺癌診療に対する情熱や業績に恥じぬよう、精一杯務めさせていただく所存でございます。
さて、本会は肺癌診療に携わるすべての分野の会員にご参加いただき、日常診療で経験された貴重な症例に関して対面でのご討論を行っていただくのが本来の姿であると承知しております。ことに肺癌診療におきましては免疫チェックポイント阻害薬や分子標的治療薬を中心とした薬物療法の進歩のみならず、遺伝子パネル検査の普及、手術療法や放射線治療、病理診断法の進歩・開発もあり、各分野の会員の皆様の総合的な討論の場が必要と思われます。しかしながら昨今のコロナ禍においてはWEB開催せざるを得ず、歯がゆい思いを抱かれる会員の皆様がほとんどではないでしょうか？この第193回集会が開催される頃にはCOVID-19感染症に対するワクチン接種の普及・治療薬の開発がなされ、コロナ前の生活が戻り、現地開催となることを祈念しております。多くの演題のご登録をお願い申し上げますとともに、多数の方々のご参加を心よりお待ちしております。

第193回日本肺癌学会関東支部学術集会
会長　　堀尾　裕俊
（がん・感染症センター都立駒込病院　呼吸器外科部長）