この度、2022年12月17日、「第194回日本肺癌学会関東支部学術集会」を開催させていただくこととなりました。会長にご推薦いただきました皆様に感謝申し上げます。
肺癌診断、治療では、関与するすべての科で長足の進歩が見られるだけでなく、近年では多科横断的分野で大きな進歩が見られるようになってきました。そのため、所属科のみではなく、他科での進歩も勉強し、他科との協調、共同作業を勉強する必要が出てきました。さらに、初期肺癌から進行肺癌、局所治療から全身治療、そして緩和医療に至るすべての疾病局面を含んだ巨大な学問として、幅広い知識、経験が必要になってきました。我々は常に勉強を続ける必要があります。
関東支部学術集会は、各施設の貴重な症例を勉強する場であるとともに、若い医師の武者修行の場でもあります。自分の経験した症例を、経験深い先輩医師の前で発表し、発表方法、内容の批判を受け、自分の発表能力向上の糧にします。
今回の関東支部学術集会では、より深い知識を求められるようになった肺癌知識の向上と、若手医師の発表能力の向上の2つを同時に満たすことを計画しました。この目的を達成するため、若手医師による教育講演を多数盛り込んでみました。肺癌の診断、治療、緩和医療にまで、広く網羅しています。ご参加の皆さんは、ご自分の発表の空き時間で、より深く勉強したいと考える教育講演をご拝聴ください。
さらに、ランチョンセミナー、コーヒーブレークセミナーも充実しています。ここでは、最先端の演者による最先端の講演が聞けるでしょう。
分野に関わらず一日勉強ができ、経験が積める地方会になったでしょうか。
多くの演題のご登録をお願い申し上げますとともに、多数の方々のご参加を心よりお待ちします。
第194回日本肺癌学会関東支部学術集会 会長 萩原弘一
(自治医科大学内科学講座呼吸器内科学部門 教授)